まずは、昨年から入山規制が解かれた神山へ。山頂はさほど広くなく、眺望もありませんが、次々と多くの人が登ってきました。この先、冠ケ岳方向は、今も火山ガスのため入山禁止です。
山頂付近の張り出した大岩から見えるこんもり盛り上がった山が冠ケ岳、反対側は大涌谷です。
神山から下山して駒ケ岳へ。こちらはロープウエイでやってきた観光客がたくさんいます。山友によれば子供の頃、この山頂にスケートに来たのだそうです。時代は変わりました。
相変わらず雲は切れませんが、眼下の芦ノ湖、初島や伊豆の東海岸、相模灘から房総、丹沢の山並みが雲の合間合間にのぞきます。

ここまで来たので、大涌谷にも立ち寄ることにしました。私は半世紀前に修学旅行で訪れたことがありますが、変わらず噴気を上げる剝き出しの大地、活火山のただ中にいる感じがします。
平日にもかかわらず、駐車場に入るまでも渋滞で、外国人観光客で溢れかえっています。名物温泉黒たまご。一個食べると7年長生きするそうな。
4個入り500円。2人で2個ずつ食べて、14年長生きするでしょうか。私は初めて食べました。

帰りに、二ノ平にある「姫之湯」に立ち寄りました。熱いお湯で、アルカリ泉。肌がスベスベになります。古くから地元で親しまれてきた、かけ流しの共同浴場が私は大好きです。
箱根はいろいろな温泉がより取り見取り。わが家からは30分程度で行ける距離なので、混まない季節を避けながらこれからちょくちょく来たいと思います。

NEW!
5月8日(金)植物観察
ようやく連休が終わって、やっと花友と植物観察に出かけてきました。予報に反して森はもやの中です。
まずは一番のお目当て、カヤランです。苔むした老木に着生しています。少し盛りを過ぎた感じはしましたが、再会です。
今日は、カヤランの好みそうな木をじっくり観察して、新たに3か所着生している木を見つけました。大収穫です。薄黄色の透き通る陶器のような花びら、美しいです。
スミレの季節はほとんど終わりながら、いくつかは咲き残っています。萼が後ろにクルリと反り返るのが特徴のコミヤマスミレ。花は未確認ながら斑入りの葉が美しいフモトスミレ。来年の花の時期には是非見たいと思います。

4月28日(火)西臼塚
山頂まで来ると樹々の向こうに迫ってくるような大きな富士山の山頂がド~ンと現れ、思わず「お邪魔しています」という感覚になりますが、ここも富士山の一部、数ある側火山の一つです。
なだらかなお鉢状の火口をバイケイソウやミツマタの群落が埋めています。
晴れ間をぬってやって来ましたが、富士山の頭にはすでにカサ雲がかかって、明日にはまた下り坂の様子です。
順々に咲く時期を待ちながら、空模様とにらめっこしつつ、今年も富士山の花の季節が始まります。
4月21日(火)八丁池
霧雨決行です。雨は上がってはいたものの、樹々から雨露が滴り落ちてきて、芽吹き始めたブナの森の幻想的で美しいこと。
やや左寄り中央の木の幹から、しだれるように下がるひと群れがヤシャビシャクです。元気で花もたくさんついています。花をまだ見たことがないという花友を案内してきました。私の知っている7株のうち、2株は枯れていました。昨夏の猛暑の影響かもしれません。

大きなブナの高いウロなどに着生するので、なかなか間近で見ることはかないませんが、この株は私の背より少し高いところにあって、じっくり花を見ることができます。
友人は初めて見た花にとても喜んでくれて、私もさらにうれしい。
富士山の麓でもヤシャビシャクを見ることができます。こちらはフガクヤシャビシャクとして新種登録されました。2022年だそうです。
天城のヤシャビシャクは、萼片が黄緑色で枝も葉柄もツルッとしていますが、フガクヤシャビシャクの萼片は、先端が赤みを帯びて枝には棘があり、葉柄には腺毛があります。この点、今回はきちんと確認できました。
後しばらくすれば富士山のフガクヤシャビシャクの花も咲き始めるでしょう。

思いがけず、八丁池のマメザクラが満開でした。130回ほど八丁池には来ていますが、このような満開の時期に来たのは初めての気がします。
もやった森の中にあられをまき散らしたような。美しい時期に出会えました。

4月20日(月)矢倉岳
今日は南側の麓、地蔵堂から登ります。
箱根の山越えの登り口の一つである地に地蔵堂が建てられているようです。お堂だけが残っていますが、古くから人々の往来と安全を守ってきた丸くなった石仏様たちが並んでいます。

前回登った21世紀の森からは、だらだらとした長い登り坂が続いて、のっぺりなだらかな山の印象がありましたが、実は地元の人に「おにぎり山」と親しまれているとおりの急峻な三角山です。
頂上からは四方、眺望がすばらしい。今日も富士山は春霞の中、ぼんやりしてはいますが、何とか姿を現してくれています。同行者はこれで「足柄三山、制覇」と喜んでおりました。
出発してきた地蔵堂の集落が足下に見えています。急峻なおにぎり山を実感します。

万葉ハイキングコースをグルリ戻って来ました。
「万葉うどん」という老舗のうどん屋があり、立ち寄りました。太麺でもっちりコシがあって、とても美味しいうどんでした。
お店の庭に珍しいスミレがありました。聞いてみたところ、先代のお母さまの時代から庭にあるそうです。
白地にソバカス模様。調べたところビオラ・ソロリアという北米に自生する外来種のようです。右側の紫色のスミレも同じ系統のようです。
ガーデニング天国の昨今、派手で珍しい花がもてはやされますが、かつてはこんなスミレが持ち込まれたのかもしれません。在来種と変わらない花の大きさで、可憐です。寒さに強いそうなので、この地にも長く根付いているのでしょう。
4月17日(金)スミレ+α
遅咲きのスミレがそろそろ咲きそろう頃。どこもかしこも瑞々しい若芽が吹き始めて気持ちの良い季節がやって来ました。

きれいに草刈りのされた草原には、足の踏み場もないほどのワラビがニョキニョキ生えていて、摘み摘み下ってきました。
アラゲキクラゲも見つけました。春はキクラゲが盛んに出始めます。
スミレ観察+α、どっちが主役でしたか・・・
4月13日(月)明神ケ岳
南足柄にある大雄山最乗寺の境内から出発です。登山道の入り口で石仏様が見送ってくれます。
かつてロープウエイを作る計画もあったという登山道は、明神ケ岳の稜線までほぼまっすぐな登り坂が続いていきます。
だんだんと薄曇りになってきて、ちょうど花の盛りのマメザクラやヤマザクラ、オオシマザクラはその空に溶け込んでしまっています。
明神ケ岳に到着した時は、残念ながら富士山はほぼ雲隠れでしたが、噴煙を上げる大涌谷とその周りをグルリは箱根外輪が一望です。お天気が良ければもちろん駿河灘や三浦半島から伊豆七島まで見渡せます。

本日のメインイベントは、実はこれでした。
昨年、倒木にズラリと折り重なるように生えていたシイタケに偶然遭遇。今年もまた2匹目のドジョウをとやって来ました。
昨年ほどの量でないものの、一つだけで満腹しそうな手の平大の肉厚です。本当のところ、ほとんど期待していなかったので大喜びしました。
鬼の面のようなキノコ。サルノコシカケの仲間でしょうか。毎年年輪を重ねて大きくなっていきます。
枯れたマツに真っ先に登場するヒトクチタケ。ツヤツヤとしてこんがり栗饅頭のようで、美味しそうに見えますが、毒はないものの美味しくないらしい。

最乗寺に戻って来ました。130町歩の広さといわれます。ピンときませんが東京ドームおよそ27個分だそうな。
600年の歴史を持ち、深閑としたスギの巨木群に守られて30余塔の堂塔が居並ぶ境内は神聖な雰囲気で、何度訪れても素晴らしいお寺です。

4月8日(水)大野山
同名のよしみで登り始めた大野山。四方に大きく開けた雄大な景色は、樹林帯の天城とはまた違った開放感があって、なんだかんだ毎年の恒例になりました。
今日は初めて洒水の滝から出発しました。日本の名水百選、滝百選だそうで。一筋に高さ70mから流れ落ちる滝は見事です。
もう一息で大野山山頂。その手前に長い木道の階段があって、すぐそこの山頂の青空が見えているのに、なかなかにきつい階段で、私は「地獄の階段」と呼んでいます。
標高722mながら、南は伊豆大島から三浦半島、丹沢の山並みと丹沢湖、箱根の峰々、そしてやっぱりドカンと富士山。たくさんの人が、ちょうど満開を迎えつつある山頂の桜の下でのんびり楽しんでいました。
帰路はぐるりと都夫良野公園側を下ってきました。富士山と愛鷹の山並み、新東名の広大な工事現場が眼下です。日本一の富士山に巨大人工物との共演を見下ろせば、何とも爽快です。
4月3日(金)天嶺山から高根山
コースルートの概要が送られてきて、地形図に書き入れてみました。河津浜から天嶺山を直登して尾根伝いに高根山まで行こうとのこと。
チェックポイントのピークを繋いでいくと、アップダウンの繰り返しのおよそ13㎞程。久しぶりにガッツリ(私にとって)コースです。一つのピークに登って降りる13㎞より、アップダウンの繰り返しの13㎞は圧倒的にきついのです。
どこもかしこも桜、桜、桜の春の一番かぐわしい時。真っ白なオオシマザクラは本当に美しく、おかげで余裕無しながらも何とか歩き通せました。
尾根を登ったり下りたりしながら、往時の人たちが歩いた古い街道をいくつも横切ります。今では通る人も絶えて久しいそんな街道の峠には、必ずお地蔵さまが佇んでおられます。

このお地蔵様は「ごまかし地蔵」というそうです。真ん中に丸い石が置かれていて、歳月に洗われ、ずいぶん薄くはなってはいますが、指をさしてこちらは下田、こちらは河津、こちらは縄地と線刻されています。
この場所は道迷いをすることが多い所だったために、ごまかされないようにと、お地蔵様が教えてくれているのだそうです。
途中開発が断念されたような別荘地や、廃屋やらが醜い姿をさらす所がいくつもありますが、いにしえより、旅人の安全や祈りを受け止めてきた峠のお地蔵さまたちは、風雨にさらされて丸くなりながらも佳き姿を残していてくれるのはいいなぁと思います。
ごまかし地蔵様の眼に2つ、点々あり。ちょっと珍しく、不思議なお顔立ち。

途中で何か所か難しい支尾根もあり、地図読みを楽しめるとても面白いコースでした。といっても、地図読みの先生が同行者なので、迷わず歩けたのではありますが・・・
何度もくじけそうになりましたが、高根山まで到着しました。ありがとうございました、お疲れさまでした。
3月27日(金)植物観察・春の1
紫水池の湖面は春めいた色になってきましたが、周りの樹々はまだまだ。さて、どんな花たちが顔を出し始めたでしょうか。
スミレはナガバノスミレサイシンがやっと咲き始め。早めのスミレが出揃うのももう少しのようです。
ヤマルリソウもやっと咲き始め、ハシリドコロも蕾を付けたところ。
ネコノメソウ3種。
この付近は来光川の源頭部で、小さな流れがあちこちに走っており、コケ類も美しい。
ツボゴケの仲間も同定が難しく、葉先が丸いのを見るとオオバチョウチンゴケのようでもあります。ツボゴケの仲間はよく見かけるコケの一つですが、透き通るような葉が本当に美しい。

花を付ける頃には、かなり威圧的な感じになるのが信じられません。
プリーツスカートを折りたたんだような芽を出し始めた頃のバイケイソウは本当に美しくて、時々ギボウシと間違えて中毒を起こす人がいますが、分かるような気がします。
春先に材に出るキノコといえばウラベニガサ、でしょうか。
柄に離生するヒダ、水分が多くてずっしり。老菌かと思ったらカサ裏は白くてきれい。老菌ならば名前どおり、茶赤色を帯びてくると思うのですが・・・
