はりはり漬け

寒中が過ぎる頃、市場に寒干し大根が出始めます。毎年、とても楽しみに待っています。大根を丸ごと干しあげたもので、カチカチに乾いて棒のようになっています。

 

はりはり漬けは、手に入りやすい切干し大根で作るのが普通ですが、大根を切って干したものと丸ごと干したものでは、美味しさに格段の違いがあります。旨味が逃げず、寒さとお日様と寒風で干しあげられた寒干し大根で作るはりはり漬けを食べると、切干し大根には戻れません。

 

丸ごと干しただけとはいえ、この状態に干しあげるのは相当大変なことと思い、毎年作って下さる方に感謝で一杯です。

 

美味しさは言うに及ばず、歯ごたえ満点。よく噛むことは脳に刺激を与えて認知症予防にも良いそうな。


 材料

 寒干し大根:5本

 ショウガ、鷹の爪、昆布 適宜

 

 甘酢

  酢  :200㏄

  醤油 :200㏄

  砂糖 :50g

  みりん:100㏄

  酒  :50㏄


① 大根は1日~2日、水に漬けて戻す。

 

② 甘酢の材料をすべて合わせ、ひと煮立ちさせて冷ましておく。

 

③ 甘酢を冷ましている間に、大根を好みの厚さに切っておく。ショウガと昆布も同様に切っておく。

④ 大根、ショウガ、鷹の爪、昆布をビニール袋入れ、空気を入れて振るとよく混ざりあう。

⑤ よく混ざったら甘酢を加える。

⑥ ビニール袋の空気を良く抜いて、少し小さめのボールなどに入れると、甘酢が全体に行き渡るようになる。

 

⑦ 翌日から食べられるが、毎日よくなじむようにかき混ぜる。

 


アドバイス

 

寒干し大根を絶賛しましたが、もちろん切干し大根でも作れます。丸ごとの寒干し大根は1~2日水に漬けてちょうどよくなりますが、切干し大根の場合はすぐ戻ります。戻し過ぎると歯ごたえが物足りなくなります。程よい戻し加減で。