日本列島は、4つの大きなプレートがちょうどせめぎ合う上にあります。災害列島たる所以でもあります。
4つのうち、唯一フィリピン海プレート上にあるのが伊豆半島です。 およそ2000万年前の太平洋上の小さな火山島が、フィリピン海プレートに乗って北上し、本州に衝突して出来上がった伊豆半島。
なんだかまるで「ひょっこりひょうたん島」のようで、想像を搔き立ててくれます。 そして今なお、北へと本州を押し上げつつあります。
そんな伊豆に暮すようになってから、ずいぶんと月日が経ちました。 成り立ちの面白さ、独特の地層や伊豆半島固有の植物たち。
歩いて、歩いて、伊豆の自慢をしたいと思います。
●●●お願い●●●
植物は類似した種が多く、
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3月14日(木)八丁池
いまだ冬木立の森も枝先は赤味を帯びてきて、少しずつ春めいて来ました。陽射しも強くなってきました。
1000mを越えるあたりには、雪が少し残っていますが、八丁池もたっぷり水を湛えて、あと少しすれば、水底にイモリの姿が見え始めます。
大ブナとヤシャビシャク。 芽吹き前です。
キハダの根元が軒並み鹿にかじられて、鮮やかな黄色の肌がむき出しになっていました。
キハダは漢方薬として知られていますし、黄染めの染料としても古くから使われてきました。
ムカゴネコノメソウでしょうか。毎年のことながら、ネコノメソウの仲間の同定は難しい。
林床に春一番に咲き始めるネコノメソウ。小さな小さな花ですが、春一番の陽射しにも似て、見つけるとうれしくなります。
アオフタバランも小さな双葉を出し始めています。
ミツマタは花盛りです。ぼんぼりのような花が下向きに咲いて、林床に点々とアラレを散らしたかのようです。