日本列島は、4つの大きなプレートがせめぎ合うちょうど上にあります。災害列島たる所以でもあります。

 

4つのうち、唯一フィリピン海プレート上にあるのが伊豆半島です。 およそ2000万年前の太平洋上の小さな火山島が、フィリピン海プレートに乗って北上し、本州に衝突して出来上がった伊豆半島。

 

なんだかまるで「ひょっこりひょうたん島」のようで、想像を搔き立ててくれます。 そして今なお、北へと本州を押し上げつつあります。

 

そんな伊豆に暮すようになってから、ずいぶんと月日が経ちました。 成り立ちの面白さ、独特の地層や伊豆半島固有の植物たち。 

 

歩いて、歩いて、伊豆の自慢をしたいと思います。

歩き始めた詳しいいきさつは→こちらをどうぞ 

 

お願い

植物は類似した種が多く、自然交配した雑種も多く見られますので、同定が困難な場合があります。種名の誤り、未同定の植物の名前がお分かりの方は是非ご連絡下さい。ご質問やご感想もお寄せ下さい。

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6月10日(水)大室山

 

梅雨の晴れ間、富士山の裾野をぐるっと回った反対側、わが家からは2時間以上はどうしてもかかります。それでも新緑の美しい季節に一度は訪れたくて、やって来ました。

 

青木ヶ原樹海
青木ヶ原樹海
ブナ広場の切り株
ブナ広場の切り株

青木ヶ原の鬱蒼とした樹海から大室山の裾野に出ます。

 

864年の貞観噴火で流れ出た溶岩流は、大室山を埋め残したので、この溶岩流の水際の右と左では植生はまったく違います。大室山にはブナやミズナラなどの広葉樹林が残り、新緑の美しい季節です。

 

大きな切り株。「枯れてもなお」堂々とした姿です。ブナでしょうか、ミズナラでしょうか。

大室山の森
大室山の森
大室山山頂
大室山山頂

1468m、天城の万三郎岳より少し高い山頂で展望はありません。

 

南峰まで来ると真正面に富士山がドカンと現れるのですが、今日はあいにく雲の中です。大室山も富士山の一部、足下にはいくつものポコポコ盛り上がる側火山が見えています。

大室山南峰より
大室山南峰より
オオホウライタケ
オオホウライタケ

森の中、この時期によく出会うキノコです。丸くフェアリーリングを描いて姿を現します。

 

なかなか名前を思い出せませんでした。1年たつとすっかり忘れてしまいます。きっと来年も忘れているんだろうなぁ。そうそう、名前はとても縁起の良い名前でした。

村山浅間神社
村山浅間神社

帰路、村山浅間神社に立ち寄りました。村山古道の起点、富士山本宮浅間神社を経て山頂に至る南側の信仰の道の途中です。

 

樹齢1000年といわれる大杉やイチョウの巨木、社叢の森が美しい。

大イチョウ
大イチョウ
大杉
大杉


 

6月5日(金)八丁池

 

本谷川沿いを登って涸沢を渡るとスギやヒノキの植林地を抜けて、ブナやヒメシャラの森に入ります。美しい森です。

 

珍しく5月に発生してやってきた台風、幸いわが家はあまり降りませんでしたが、伊豆の南の方では線状降水帯が発生して、土砂崩れも起きました。ほんのわずかの違いで大雨が降り続くのは、珍しくなくなりました。

 

 

台風一過、晴天を期待したのですが、ずいぶんと肌寒く、八丁池まで登って来るとすっかりモノトーンの世界でした。アオバトやカッコウの鳴き声がもやの中よく響きます。もうすぐ梅雨入りしそうです。

八丁池
八丁池

ヒメシャラやアマギツツジは少し時期が早く、エゴノキ、ニシキウツギ、アマギベニウツギ、ガマズミなどの樹々の花が盛りの時期でした。

 

伸び始めた林床の草に紛れそうなアオフタバランに小さな花柄が頭をもたげてきました。

 

雨がたっぷり降って、いつものチェックポイントの立ち枯れの木にアラゲキクラゲがワンサカ吹き出していました。うれしいなあ・・・

 

アオフタバラン
アオフタバラン
アラゲキクラゲ
アラゲキクラゲ


クマガイソウ
クマガイソウ

 

5月29日(金)花案内

 

山友の案内でやって来ました。すでに花は終わっていますが、花柄は残っています。扇子のヒダのような大きな葉を2枚、独特な姿のクマガイソウです。

 

日本中、絶滅危惧Ⅰ類及びⅡ類指定、自然環境の中で自生種を見ることはまずありません。大切に守りたい花の一つです。

 

 

 

 

今日は真夏のように暑く、晴れ渡った晴天です。山頂付近の樹間から天城の青い山々が見えます。

万二郎岳
万二郎岳
馬の背と万三郎岳
馬の背と万三郎岳
ヒノキの自然木
ヒノキの自然木

麓の植林地のスギやヒノキとは違って、自然に育つとヒノキもこんな樹形になるようです。


 

5月25日(月)今年のヤマシャクヤク

 

そろそろ梅雨の走り。晴れた日は真夏日ほどに気温が上がるものの、雨の降った週末は肌寒くて、思わずストーブを引っ張り出しました。

 

今年の花は全般的に早めの感じがしていましたが、ヤマシャクヤクも例年より数日早い感じ。標高の低い所はすでに散っていて、高いところまで登って来るとようやく見事な花を見ることができました。

ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク

 林床の小さな花も美しいけれど、純白の花をただ一輪、凛として気高く、楚々としていながら豪華なヤマシャクヤクは女王様のようです。

ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤク
ルイヨウボタン
ルイヨウボタン

ルイヨウボタンもちょうど花を付けています。目立たぬ花ながら、ヤマシャクヤクとはまた一味違う美しさがあります。

 

 

森の中で、花友がヒメムヨウランを見つけました。落ち葉に溶け込んでよくよく見ないとほとんど分かりません。近くに目を凝らすと、何株も花を咲かせていました。

ヒメムヨウラン
ヒメムヨウラン
ヒメムヨウラン
ヒメムヨウラン

 

帰路場所を変えて、花友が見つけたフガクヤシャビシャクを案内してもらいました。どこに着生しているのかさっぱりわからないほど、見つけにくい。よく探し出しました。

 

天城のヤシャビシャクとの違いをじっくり観察。花三昧の一日を終わります。


猿山の大杉
猿山の大杉

 

5月14日(木)猿山

 

そろそろ咲く頃だね・・・と出かけてきました。山友によれば下田の黒船祭の頃がちょうど良い時期だとか。

 

アマギシャクナゲと言えば、花の山として知られる天城山が有名ですが、私は三蓋山から小僧山、猿山に伸びる稜線に人知れず咲くアマギシャクナゲが一番だと感じます。

 

 

猿山山頂
猿山山頂

小僧山、猿山への登山道はなく、細かな支尾根がたくさんあって迷いやすい所です。一昨年の暮れに猿山で行方不明になった人は未だ発見されずにいます。

 

初めて連れて行ってもらった時には、山名表示もこんなに賑やかではありませんでしたし、今では至る所に付いているピンクテープも皆無でした。

 

地図読みのコースとしては、とても面白く勉強になるルートです。結構な人が訪れるようになったようですが、やはり迷いやすい所なので、注意が必要です。

 

山頂近くの大ヤマグルマ。ダイオウイカのように巨体を横たえて変わらぬ姿に再会です。

猿山の大ヤマグルマ
猿山の大ヤマグルマ
アマギシャクナゲ
アマギシャクナゲ

さて、主役のアマギシャクナゲは、咲き終わった木があるかと思えば、まだこれからという木もあり、昨年に比べると、花付きはあまりよくないような感じ。やはり裏年でしょうか。

 

 

 

アマギシャクナゲ
アマギシャクナゲ

 

途中、樹々の間から河津の街並みや先日歩いた天嶺山がはるかに見えます。 さらにはるか、海には利島が浮かんでいます。

河津の街並み、片瀬山、天嶺山、利島
河津の街並み、片瀬山、天嶺山、利島
アマギシャクナゲ
アマギシャクナゲ

猿山から小僧山へ、さらに三蓋山の足元の三方へと稜線を歩きつつ、天城の女王様と呼ばれる見事な花を楽しみました。

三蓋山
三蓋山
二本杉峠のお地蔵様
二本杉峠のお地蔵様

三方から二本杉峠に出て、お地蔵様にあいさつし無事戻って来ました。