幼い頃、私は爪を噛む癖があったそうです。 困った母は手当たり次第に物を持たせたそうです。
そのうちに物を壊したり、組み立てたり、作ったり、切ったり、張ったり、縫ったり、編んだり・・・・料理や保存食作り、そしてさらにそののち・・・織りにつながる原点はそこにあったようです。
何だかいつも手を動かしていないと落ち着かない、手仕事大好き人間になりました。
季節と共に過ぎる日々のことを綴ります。 2023年までのことは→こちら
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6月14日(土)やっぱり梅仕事
友人宅の梅が今年はほとんど生らなかったそうで、たまには梅仕事のお休み年にするかと思っていたところ、ドサッとやって来ました。ため息つきつつも、やっぱり嬉しいかも。
大ぶりの青梅は梅シロップに。中くらいの梅は少し追熟させてから梅干しに。良く熟したり、傷みがある梅は梅ジャムと梅味噌になります。ザっと15㎏はありそうです。
まずは梅シロップから。
3.5㎏のビンが2つ。氷砂糖が融けるまで、毎日転がす日が続きます。
良く熟した梅は、お味噌と砂糖を同量混ぜたものに埋め込んで、毎日かきまぜながら、1週間から10日ほど、梅のエキスが出て発酵するのを待ちます。
詳しい作り方は →「梅味噌」
こちらは梅ジャム。猛烈に酸っぱいけれど、ジャムの中では一番好きなジャム。
取り除いた種はビンに入れて、醬油をヒタヒタに注いで、梅醤油に。これも使いみちいろいろで重宝します。醤油は何度か注ぎ足して梅のエキスができるまで、使い切ります。
トリは梅干しです。今年は追熟に6日置きました。
家中に甘酸っぱい香りが立ち込めてきて、きれいに色づいてきます。どうしても追熟には差が出ますが、自然のもの、工夫あるのみ。
よく熟したものは梅酢が上がりやすいので樽の下の方に、青味の残るものは上の方に入れます。
あとは紫蘇入れを待つだけです。
とりあえずひと段落。結局、20㎏ほどありました。
ほっ・・・・
ついでながら、コーヒーリキュールも仕込みました。熟成して芳醇な香りになるまでに、4~5年待ちます。
6月2日(月)雨が続けば
ここ数日、雨と肌寒い日が続いて、思わずストーブを付けてしまう夜もありました。
こんな日こそ、ちまちま仕事の時間です。
毎年、ドクダミの花芽が上がってきたら、摘み取って化粧水を仕込みますが、今年は増え過ぎたアロエで作ることにしました。
子供の頃は、火傷をすればペタン、熱が出てもおでこにペタン、お腹が痛い時は刻んで、思い切り苦いアロエを飲まされたものです。
わが家には、昔ながらの医者いらずと言っていたキダチアロエと不夜城という葉の美しいアロエがあります。
洗って適当に切り、ビンに入れて、35度のホワイトリカーを注いで、2か月待つのみ。簡単、簡単。
山友の畑で採れた新玉ねぎは、思い切りサラダで食べてから残りを甘酢漬けにし、ニンジンと大根も同じく甘酢漬けにしました。
鬱陶しい日の続くこれからの季節、甘酢漬けは本当にさわやか。新ジャガを蒸して、新玉ねぎの甘酢漬けを加えて、マヨネーズとマスタードで和えれば、箸は止まりません。
ありがたや、ごちそうさま。
5月3日(土)良き一日
どうしようかなぁ・・・・と思いましたが、思い切って少し大きめのスモーカーを買いました。
平均年齢までもう少し年月はありそうなので、新しいスモーカーも使い倒せるかと。
新しいスモーカーは、ベーコンを吊るしてスモークできるので、余分な水分や脂分が抜けやすく、2段構造なので上段に他の食材も置くことができます。
温度計を指すこともできるので温度管理も楽チン。空気の調整穴もついていて、スモークウッドの出し入れも簡単。
キッチンのベランダに置いて、様子を見ながらスモークすることができて、一層楽しくなりました。やっぱり道具は大切。
初スモークは、使い勝手を試行錯誤しつつでしたが、きれいに美味しくできました。
冷凍庫で冬眠していたぬか床を起こし、ぬかや塩、唐辛子に山椒の実、昆布を足して、捨て漬けのキャベツの葉投入。
しばらくはリハビリです。夏野菜が出始めて、ぬか漬けの美味しくなる季節がやって来ました。
畑で採れたおろ抜きのニンジンをいただきました。
柔らかそうで美味しそうなので、ゴロッと丸ごとエチュベにしました。たっぷりの葉もチリメンジャコと混ぜて佃煮に。
今年の冬は、高くて不作が続いたキャベツもようやく落ち着いてきました。久しぶりにザワークラウトを仕込むことができました。
こんなことをしていると、あっという間に一日が過ぎます。平均年齢もあっという間にやって来そうです。