先日、歯医者さんの待合室でパラパラと雑誌をめくっていたら、「向田邦子が亡くなって早42年…」というコラムが目に入りました。

 

そんなに月日が経ったのかとびっくりすると共に、ということは私の「う」の引出しは半世紀近くは経っているはず、とさらにびっくりしました。

 

半世紀も前のこと。ある雑誌か何かの中で、美味しいものが好きで、人に差し上げることも多かった向田さんは、旨い食べ物屋さんやお店、あちこちの名産品などのパンフレットやしおりなどを、「う」という名前の引出しにまとめて入れている。というようなことを話していらっしゃいました。

 

これはいいアイデアだと思ったので、私は新聞の切り抜き、書き留めたメモなど、料理のレシピをまとめて入れておく小さな私の引出しを作りました

 

時々は整理をしたり、自分の一番作りやすいレシピに絞ったり。今やネット上でいくらでもレシピは見つかるものの、この年季ものの私の「う」の引出しは、いつでも一番頼りになる相棒です。

 

そんなこともあって、これまで「同居人のこと」や「日々のこと」に書いてきた発酵食品や保存食の詳しい作り方をまとめてみることにしました。

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