10月14日(木) 八丁池へ
久しぶりに八丁池まで歩いてきました。
昨日の雨の名残り、湿気が立ち昇って森の中はすっかり靄の中。
こんな幻想的な森もやはり好きです。
これまた久しぶりに白砂天井の中に入ってみました。
天城はブナの多いところです。 至る所に倒木あり、立ち枯れありで天城のキノコ状況も観察してみることにしました。
富士の裾野のブナの倒木にはあまりツキヨタケがありませんでしたが、ムキタケはたくさん生えていました。
一方こちらはムキタケは全く見つからず、それはそれは物凄い勢いのツキヨタケの群生。
毎年のようにツキヨタケの誤食による中毒が発生しているというので、しっかりツキヨタケの特徴について先生からレクチャーを受けて、本日は自主練といったところでしょうか。
ツキヨダケの特徴
その1.
割ってみると軸の付け根に黒いシミがある。
ムキタケにはない。
その2.
色は少し紫を帯びた茶色。
ムキタケは黄色味を帯びた褐色。
その3.
腎臓のような半円形。
ムキタケも同様。
ところがこうしたツキヨタケの見分けポイントにも例外があってシミのないものあるし、ムキタケのような色のものもあるそうな。
おまけにどちらもブナの朽木に出るとあってはますます間違えそうです。
そこで教わった決定的な見分けポイントは
ツキヨダケにはヒダの付け根にリング状の突起があるが、ムキタケにはないこと。確かにあるある!
少しでも不安に思ったらすぐに食べないで暗いところにツキヨタケを置くと、ボオッ光るのでわかります。
はい、これ、一つ持ち帰って試してみました。
キノコがこのような魔訶不思議な光を放つこと自体、良からぬものをその体内に生成しているのではないかと思えてなりません。
キノコ採りを楽しむためには、特徴の一つだけで判断せず、全体の総合的な特徴で判断すること。
少しでも疑念が湧いたら食べないこと。
慎重に、これが鉄則です。
特に間違えやすいキノコはよくよく特徴を覚えることですね。
まだまだ経験不足ですが、誰にでも初めの一歩はあります。 一歩一歩進むしかありません。
八丁池のほとりは少しずつ色づいてきました。
キッコウハグマの花が一輪。
秋の入口です。
シードトラップ: 白砂天井に幾つも設置してありました。
研究観察用のもので、中に落ちる木の葉や枝、木の実などを一定期間ごとに量、種類、状態などを調べて、森にどんな種類の植物があり、どれ程の落ち葉を落とすのか等々、植物の生態系を調べるものと聞いたことがありますが、実際に見たのは初めてです。
10月10日(日)
また来年
10月とは思えないような暑いほどの晴天。
下界では夏日だったそうです。
先週までたくさん生えていたナラタケはすっかり姿を消し、チャナメツムタケの時期になっていました。
栗色をして落ち葉と見紛うように隠れてはいますが、ヌメリがあるためカサカサの落ち葉の中でもキラリと光るように私には見えます。 見逃しませんよ。
倒木の脇を要チェックと先生が教えてくれます。一つ見つけるといくつも並んでいることもよくあり、キノコの行列は何とも愛らしいものです。
キノコ採りの間では「足長片刃」と言って、足長はナラタケ、片刃はムキタケを指し、美味しいキノコの代名詞となっているそうです。
今日の狙い目ムキタケ。
すでに先客ありの様子でしたが、倒木のウロの中にたくさん出ていました。
掌ほどもある大きなムキタケは見事です。
ナラタケも美味しいキノコですが、ムキタケはトロリとして山のフカヒレと言う人もあり、なるほどそんな食感です。
すき焼きにすると肉の旨味を吸って大変美味しいそうです。
ついつい地面ばかり見てしまう私たちとは違って、さすがの先生はサンゴハリタケを発見。
これもまた湯がいてマヨネーズに七味唐辛子で食べると何と美味しいこと。 私も少し分けていただきました。
富士の裾野のキノコ採りも今日が最終日です。
夏も遅い時期に現れるというヒメヤママユ。落ち葉の中で短い一生を終えようとしています。
また一つ、森の愉しみを教えてくれたキノコに感謝。
来年もまたよろしく。
10月4日(月) 草原
キノコ採りに夢中になっている間にすっかり秋らしくなりました。 キノコは行きたいわ、植物観察は行きたいわで分身を一方に派遣したいところです。
今日は沢沿いの道を湯河原まで降りてみます。
アケボノソウ:明け染めの空に鳥が飛んでいくような・・・明けの空に消えゆく星に見立てたとも言います。 いずれにせよ、これほど美しい造形の花はあまりないと私は思います。
花弁の真ん中あたりにある薄黄緑の点は蜜線です。
こんなところに蜜線を持つ花は私の知っている範囲では他にないように思いますが、これも戦略なのでしょう。
よくアリが蜜を吸いにやって来ています。
そしてその近くには雄しべがあり、蜜に夢中なアリが花粉を運ぶというわけでしょう。
アケボノシュスラン: すでに盛りの時を過ぎていましたが、一つ二つ花が残っていました。
ノブキ: ちょうど同じ頃に咲きますね。ルーペを覗いてみれば、どうしてなかなか精巧な造りの花です。
実も面白い形をしています。
ツルニンジン: ツリガネニンジンも同様ですが、どうしてニンジン?と思いますね。
どうやら根がニンジンの様らしいのです。
ツルニンジンの花はとても個性的です。日本ではそんな話は聞いたことがありませんが、韓国では食用として栽培もされていると聞きます。
こちらは南斜面の陽当たりの良い草原の花たちです。
ウメバチソウ: やっと咲き始めました。
ミヤコアザミ: 初めて出会いました。
花はよく見かけるノアザミやノハラアザミよりずっと小さく棘がありません。
根出葉が独特なので確認してみました。
タムラソウ、アシタカマツムシソウ、イズコゴメグサ、ノコンギク・・・・小さな花ながらヤマハッカの花も群れ咲いて、この時期は紫色の花が多いでしょうか。
銀色の尾花が風に波打ちこれだけでも日がな一日過ごせそう、爽やかな草原です。
9月27日(月)
またまた菌行
昨日初冠雪の富士山は6、7合目辺りから真横に線を引いたように雪を被っています。
きっちりそこから上で雪が降ったのですね。
ほんのり朝日に染まってワンポイントの雲とともに美しい姿です。
今日もやって来ましたキノコ採り。
本日の狙い目はナラタケ、アカモミタケ、チャナメツムタケはちょっと早いかなあ・・・との先生のコメントです。
アカモミタケ: 実は3日前にもやって来たのです。その時はやっと一つ、二つ見つけたのみでした。
裏も表も全身鮮やかなオレンジ色。 その名のとおりモミの木の下にしかありませんが、柄が短く苔に埋もれるように生えているので落ち葉と見まがうこともあり、なかなか見つけづらいのです。
今日は3日前よりも少し多く発生していました。
切ってみてもきれいなオレンジ色。
玉ねぎとニンニクを炒めてアカモミタケを加えてみましたが色が抜けません。
これはこれは!と思い牛乳を加えて少し煮込んでみればトロリとオレンジ色のクリームとなりました。
そこに茹で上がったパスタを絡めてみたら、大変美味しいクリームパスタとなりました。
ナラタケ: 3日前よりはたくさん出ていました。
可愛らしいし美味しいキノコです。
ナラタケの特徴の一つ、毛のような小さな棘のような点々がプツプツと朝日を背景によく見えます。
チャナメツムタケ: やっと一つ見つけたのみ。時期はまだ少し先のようです。
そんなこんなでまた来たくなるわけですね。
ツキヨダケ: 3大猛毒キノコの一つとして有名です。 天城にはブナが多いので何度も見かけたことがあります。ブナの朽木にそれこそびっしりと付いていて、しかも実に美味しそうなので、毎年のように中毒事故が発生するようです。 食べた人の話を聞きましたが、とても悲惨な状況のようです。ところが美味しいキノコでもあるようです。
怖い怖い。
ホコリタケ: どこでもよく見かけるキノコです。
老菌になると真中に穴が出来て、そこから雨だれや触ったことの刺激で勢いよく胞子を吐き出します。まだ穴のできてない幼菌の時に、触って固く割ってみてマシュマロのように真っ白なら食べられるそうです。
雨の降り具合にもよりますが、数日のあるいは翌日にはキノコの状況はどんどん変わります。
こんなに雨を待ち焦がれることはこれまでありませんでした。 ゲンキンものです。
来週はどうなっているでしょうか。楽しみです。
9月21日(火)
今日の菌行
今日は快晴!
雲一つない青空に山頂もすっきりくっきり。
振り返れば下界は輝くばかりの絶景です。 思わず歓声をあげてしまいます。
一方、浮かぬ顔なのは先生です。
こんな晴れ続きの晴天ではキノコには厳しいし、昨日までの3連休でキノコの数よりたくさん入ったと思われるキノコ採りの人々にきっと採り尽くされているに違いないと。
さもありなん。とはいえ、この素晴らしい空の下、歩けるだけでもうれしい上にキノコ、文句なしです。
今日はおよそ2400mの新六合目までまずは登ってから、緩やかに下りつつ菌行という運びです。
やはりキノコにとっては乾燥は敵。
数こそ少ないとはいえ、見つける面白さ、楽しさは格別です。
キヌメリガサ: 今日初めて出会いました。
小ぶりながら美味しいキノコだそうですが、何せ小さいので採るのに根気が要る、というので別名・コンキダケと言うのだそうです。
なるほど。
薄暗い森の枯葉色の地面の上で、美しいレモンイエローよく目立つ愛らしいキノコです。せっせと根気よく採りました。
ホンシメジ: すでに時期を過ぎ、先客もあった模様。
残念。
ハナイグチ: 今日一番たくさん採れました。 ハナイグチはとても美味しい出汁が出るのでキノコ汁やお味噌汁には最適です。
たくさんあったので私はキノコ汁の残りをお醤油と酒とみりんで煮て瓶詰めにしておきました。
いろいろ使い回せます。
本日収穫したキノコたち
ハナイグチ、キノボリイグチ、シロヌメリイグチ、ヤマイグチ、ウツロベニハナイグチ、キヌメリガサ、ホンシメジ、ショウゲンジ、キハツダケ、ホテイシメジ、カワムラフウセンダケ、アブラシメジモドキ
青空を透かしたダケカンバやナナカマドの葉先がほんのり色付き始めています。この辺りのキノコの季節もそろそろ終盤です。 次回からは場所を変えての菌行です。
9月14日(火) 今日も菌行
私は真面目な生徒なので先生の言うことを真面目に受け取りましたが、「菌行」とは先生の造語だそうな。大笑いでした。
とはいえこの言葉、意外にもにピッタリでキノコ採りの人なら「うん、うん」と頷くと思います。
本日のお目当てはナラタケとアカモミタケとのこと。
いつもならそれこそナラタケは大量に採れるそうですが、今日はやっと一つ二つ、まだまだ小さな幼菌のナラタケを見つけたのみでした。
よく似た猛毒のコレラタケと間違えないようにしっかり細かい点まで教わりました。
まだまだ自信なし。何度も見て覚えることが大切ですね。
ヌメリササタケ: 今日もよく採れました。 ほんのり淡い青紫色の柄が美しい。
お味噌汁に入れてよし、酢醤油に漬けてもツルリトロリと美味しいキノコです。
キノボリイグチ: 今日一番たくさん採れました。 その名のとおり枯れ木に這い上っていく可愛らしいキノコです。
私は初めてでしたが、一つ見つけたら芋づる式に一帯に見つけました。 特に柄はとても歯ごたえがあって美味しかったです。
マムシフウセンタケ: 柄にマムシのようなだんだら模様があるのでこの名が付いたのでしょう。
先生はマムシなんて名前が嫌だから食べないそうな。 私は食べてみました。
調べたところ別名・ツバアブラシメジモドキと言うそうです。
ミヤマトンビマイタケ:木の根元に一抱えもあるような立派なキノコ。
すでに固くなっていましたが、柔らかな幼菌は食べられるそうです。
残念。
その他の今日の収穫は、アミハナイグチ、アイシメジ、シロカノシタ、スギタケモドキ、カワリハツ、ヌメリツバタケモドキ、トキイロラッパタケ等など。
ナラタケはほとんど無し、アカモミタケは全く無し。
今日も魚影ならぬ菌影(これも造語)が少なかったと嘆く先生でしたが、私は大満足。
森は豊かです。
9月11日(土) 菌行
富士山は昨日閉山しマイカー規制のかかっていた5合目まで車で入れるようになりました。6時に集合。驚くべきことに駐車場はすでに満杯の状態で、車から降りてくる人はすべて腰にキノコかごという出で立ち。 競争激しそう。 これだけキノコを楽しみにしている人がいるということです。
天気予報は晴天の一日のはずでしたが、山頂にはかさ雲がかかって下り坂のようです。
先週は大量に採れたそうですが、長雨のせいもあってか今日はもうずいぶんと様相が変わっているようです。
それでも美しい森の妖精のようなキノコたちを見つけるのは何とも言えない嬉しさです。
タマゴタケ: 絵本に出てくるようなキノコらしい形のキノコですね。実はわが家の裏のコナラの木の下にも毎年のように登場します。とてもおいしいキノコです。 手のひら大まで大きく育った巨大なタマゴタケも見つけました。 お見事。食べ応えがありそうです。
サクラシメジ: その名のとおりほんのり桜色。先生の本日のお目当てのキノコの一つだそうです。
私はもちろん初めて。
とても美味しいキノコでした。
ホウキタケ: 先週はたくさん出ていたそうですが、やっと一つ見つけました。
これも今日のお目当ての一つ。 バターソテーにしていただきました。独特の歯ごたえ、三ツ星です。
ツカダケ: ナメコのようにヌルリとしてたくさん採れました。キノコ蕎麦とお味噌汁にしていただきましたが、とても美味しい出汁が出てこれまた三ツ星でした。
山の中を歩いていると時々同じキノコ採りの人に出会います。 お互いに情報交換をしながら話が尽きません。
一人登って来た若者は地元でお店を出しているそうですが、このコロナ禍のため休業状態で、そのせいというかお陰というか山菜採りとキノコ採りを始めたそうな。この息苦しい状況の中でも人は楽しみを見つけつつどっこい生きていて、悪いことばかりではないということです。 トレールランニングをするというその若者は我々の3倍速で山を駆け巡っているようです。
旅をしつつ詩歌を作るのは吟行、釣りに行くのは釣行、キノコ採りは菌行というのだと聞きました。
9月6日(月) 初秋の植物観察
長雨で3回続けてキノコ採りが延期になり残念至極。
山の経験の浅い私は雨が降るなら文句なく中止なのですが、先生は雨が降ろうが槍が降ろうが雨天決行の由。
そうでなくてはキノコは極められません。
しばらく歩けなかったイライラはたまりやっと長雨も終わりが見え始めたので植物観察に出かけてきました。今年の夏は肌寒い長雨が多かったのですっかり秋めいてきました。
歩くには最適なお天気です。
久しぶりに岩戸山まで来てみました。
7月3日に起きた熱海の土石流は、この岩戸山の中腹の沢沿いの盛り土が崩落して大惨事となりました。岩戸山に足を向けることさえしばらく躊躇われました。
山頂からの眺めはいつもと変わりがないのが、一層悲しく感じます。
マメ科の植物3種;
コマツナギ: 根も茎も強いためか道路脇の法面の緑化のために植えられることも多く、花は6月頃から咲き始めます。よく「もうハギが咲きはじめた」という話を聞きますが、たいていはこのコマツナギをハギと間違えているようです。 よく見れば違いは分かりますが、遠目にはハギに見えますね。
ヤマハギ: ハギの代表格でしょうか。これぞハギというハギと言っていいように思います。
秋らしい花です。
ハイメドハギ: 草原に這うようにして生えています。 メドハギを見たことがないので比較のしようがありませんが、メドハギの変種とのことです。
蝶型の花に入る紫の斑紋がハイメドハギの方が多く全体的に紫っぽく見えます。
初めての花: 植物自体は珍しくはないものの花に気付いたのは初めて。
それも無理はないくらいの驚きの小ささ。
ハシカグサ: 名前の由来はあまりはっきりしないようです。
湿った木陰に群生していますが、ゴマ粒ほどの大きさ。
よく見ればなんときれいなこと!
カナビキソウ: こちらは草原の背の低い草の間に紛れるように育っています。自ら光合成もするようですが、イネ科やマメ科のの根から栄養をもらっている半寄生植物です。
こちらもハシカグサに劣らぬ小ささ。 ルーペで見てみるとホォ~~と感心してしまう。
レッドデータ植物: 国として環境省が指定しているもの、自治体が環境省に準拠しながらも独自に指定しているもの、いろいろありますが、いずれにせよ絶滅が危惧されていることには間違いがありません。
イズコゴメグサ: 今年も無事確認。 フォッサマグナ要素の植物でもあります。
コキンバイザサ: 今日一番再会したかった花です。 背の低い草地に埋もれるように生育しています。
諦めかけた時にようやく発見!内側に3枚の花被片、その外側にやはり3枚の花被片。外側の花被片の方が少し幅も広いでしょうか。
今日は事前に調べてきました。花被片の先端には毛が生えています。昨年見た時にはそこまで気づきませんでしたが、外側の3枚の先端のみのようです。
真上から写真を撮ると判りにくいのですが、この毛は真上に立ち上がっているというのでしっかりその点も確認。 なるほど、なるほど!
8月23日(月) キノコ・キノコ
長雨続きで今日も微妙な天気予報でしたが、富士山はよく見えています。
今日もお膝元を失礼しますと一応富士山にごあいさつ。
このところの雨で、ものすごくキノコが出ているのではないかと期待と妄想が膨らんでいるというキノコの先生ご夫妻と、先週に続いてやってきました。
先週はあまりに降り過ぎたためかキノコも溶けてしまったようで、先生の期待に反したようですが、超初心者の私はどれを見てもすべて新鮮で珍しく、写真を撮り、メモをし、説明を聞き、あっという間にメモリーフルになってしまいます。
食べられるキノコはもちろんですが、毒キノコこそしっかり覚えなくては。
今日一番の奇妙なキノコ?
真っ白で拳ほどの大きさがあり、持ってみるとズシリと重い。ヒュルルと長い根っ子のようなものあり。
これは一体?
先生でさえ初めて見る珍奇さです。
今日一番の三ツ星キノコ
ショウゲンジ: 正源寺のお坊さんが好んだというキノコ。
なるほど格好も虚無僧のようですね。お勧めのバターソテーでいただきました。
今日の食用キノコ
左上から カワリハツ、ヌメリササタケ
左下から アミハナイグチ、ヤマイグチ
左からコガネヤマドリ、ショウゲンジ、カノシタ
余談ですが、下山途中ひとり登ってくる青年あり。
聞けば田子の浦の0mから山頂を目指しているとのこと。
0mからの富士登山はすでに数回経験済みだそうですが、ここまですでに35㎞歩いてきて、今日はもう心が折れそうと言う。 そうは言いつつもまるでイチロー選手のような風貌の爽やかな青年で、日本まだまだ大丈夫かもと嬉しくなりました。
オバサンのたわごとでした。
8月11日(水) キノコ
先日お会いしたキノコ採りのご夫妻に早々お誘いを受け、イソイソ、ルンルン、ワクワクでキノコ採りに連れて行っていただきました。
キノコの世界はまだ未知のものが多くて名前のついていない正体不明のキノコもゴロゴロしているようですが、ほとんどのキノコを即座に同定してくれます。
見方、注意点、採ったキノコの下処理に至るまで説明を丁寧にして下さいます。 心強い限り。
今日出会ったキノコは20種類をほどでしょうか。覚えきれない名前をスマホにメモしつつ、食べられないものは写真にとるようにして帰宅して復習してみましたが・・・・・ん?ん?というキノコもあり、まだまだとても覚えきれません。
せっかくの富士山には目もくれず今日は地面ばかりを見て歩いたので、駐車場に戻ってようやく見上げました。
夏にしてはすっきりきれいに見えています。
本日の食用キノコ一覧です。 写真右上の輪ゴムでキノコの大きさは大体わかります。
上左から、カノシタ、カワリハツ、名前を忘れた、ウラグロニガイグチ、ヌメリササタケ、ニカワハリタケ
下左から、コガネヤマドリ、ヒロハチチタケ、オオイチョウタケ
ヒロハチチタケとカノシタは先日も採れたので今日は私にもわかりました。
オオイチョウタケは大型のキノコで群生していて見事でしたし、味も三ツ星とのこと。
野生のキノコは栽培のキノコとは全く別物。 贅沢ですね。
明日にはお勧めのキノコ図鑑も届きます。しばらくキノコ採りにどっぷりはまりそうです。