5月22日(金) 八丁池
週明けから続いた雨がようやく上がりました。
湿気たっぷり本谷川の水量は多く水音は高いものの、まるで約束事でもあるかのようにワサビ田を過ぎると水は地中に潜りピタリと水音が消えます。
この涸沢を渡るとブナとヒメシャラの森に入ります。
晴れ渡る青空もいいけれど、こんな幻想的な森も美しい。
カッコウの鳴き声がして、
もうすぐ夏。
時期的にすでに過ぎたかと思っていましたが、青味がかった紫色の花。トウゴクミツバツツジです。久しぶりです。八丁池の水際にも随分咲いています。 しばらく来られない間にすっかり新緑の季節になりました。
メエちゃん: 水生地を出発するときに出会ったヤギさん。 別々のルートで同時に八丁池に到着。
なかなかに可愛いかった。
ヤブデマリ: ガクアジサイのような装飾花ですがガマズミ科です。
5枚の装飾花のうち1枚だけがひと際小さいのが目印。
ジンバイソウ: 定点観察中。
髄分と大きくなって花柄も少し見えてきました。
ヤシャビシャク: 逆光でうまく撮れていませんが、すでに実になり始めています。
5月13日(水) 大平山
出発点の駐車場は軒並み閉鎖中で、歩けるところがほとんどありません。 コロナも怖いけれど運動不足で抵抗力が弱りそう・・・
大平山から馬場平に抜けてクルリ一周してきました。風が強く黄砂で真下の伊東の街並みさえ霞んでいましたが、植物観察をしながら10kmほど歩けました。まずまず満足。
ササバギンラン: 初めて見ました。
林の中に唐突に一株ニョッキっと真白な花。これだけで今日来た甲斐がある。
ホオノキ: ホオノキの葉はとても大きくて涼しい木陰を作ってくれます。 名古屋にいる時は岐阜まで朴葉寿司をよく買いに行ったものです。なつかしい。
朴葉に酢飯と好みの具を入れて包んだもので、この季節ならでは。
久しぶりに作ってみようかしら。
ヤマツツジ: 朱赤の花満開でした。
コガクウツギ: 咲き始めで萼にまだ緑を残しています。
これからアジサイ科の花が次々に咲き出し、雨の季節に向かいます。
フモトスミレ?: 花はすでに終わり、葉だけでスミレの同定は難しい。
スミレの季節ははぼ終わり独習は来年に続きます。
4月27日(月) 独習・スミレ
スミレの独習に函南原生林にやって来ました。
よく知っている人が隣にいて〇✕してくれれば手っ取り早いのですが、ガイドブックとルーペを右往左往しながら迷い出すとキリがないのでとりあえず断定してみることにしました。
後付け訂正は無制限OKということで。
マルバスミレ:純白の花、カマキリの頭状の花柱、葉の形、葉にも花柄にも萼にも毛が多い。
ヒメミヤマスミレ: 葉の裏側が紫を帯びることの多いフモトスミレとよく似ていて迷ったものの、見かけた株の葉の裏側はすべて薄緑だったのでヒメミヤマスミレとします。
シコクスミレ: このスミレの葉は端正な心形で脈以外が膨らんでいるのが特徴的です。
葉だけの群落は何度か見かけたことがあり、やっと正体が分かりました。
花付きがよくないスミレだそうで、どうりで花を見られたのは今回初めてです。ブナ林の林床に生えるとのこと。
まさしくここですね。
オトメスミレ: 箱根の乙女峠で見つかったことに因む名前だそうです。
タチツボスミレの白花種で距に残る紫色が美しいスミレです。
コミヤマスミレ:萼片が有毛で反り返っているのが最大の特徴らしい。
葉の裏側は紫色を帯びるものがほとんどで表面には毛がある。
今日出会ったスミレはこんなところ。
コミヤマスミレやマルバスミレは大きな群落もあって小さな花ながら見事でした。
4月の始めに来た時にはエイザンスミレとナガバノスミレサイシンの盛りの時期でしたが、今は少し標高の高いところにわずかに咲いているだけでした。
スミレ以外もいろいろ。
トウゴクサバノオ: 果実ができていました。これがサバノオ(鯖の尾)の由来です。
なるほど、の形ですね。
ランヨウアオイ: 何度見ても奇妙な花です。
葉はギフチョウの幼虫の食草ですが、地面に転がるように咲く花の受粉を請け負うのはアリだともダンゴムシだとも聞いたことがあります。
一日出入りを観察したいものです。
ニリンソウ:二輪目の花も終盤といった時期でしょうか。
スミレ独習、だんだん楽しくなってきました。
しばらく独習続けてみたいと思います。
4月22日(水)岩戸山
遠出は憚られるのでホームグラウンドの岩戸山へ。
いつも起点としている姫の沢公園には立派なビジターセンターができていました。望遠鏡を模したかたち、森の木立のイメージで造られたそうですが、この状況下活用されておらず残念なことです。
今日もゆっくり植物観察。
スミレ4種。
フモトスミレ?ヒメミヤマスミレ?: 花の色、唇弁、毛、距、雌しべの形・・・チェックポイントはすべて見たつもりなのに、葉の形で迷う・・・
ナガハシスミレ: 長い距が突き出していて別名テングスミレ。これは特徴的で初心者でも分かります。
ニョイスミレ: これは分かるようになりました。
生育場所にもよるものの1㎝ほどの小さな花は精巧な造り。
この辺りのはとりわけ小さいような気がします。
マルバスミレ?: ではないかと。 雌しべの上部がカマキリの頭の形をしているミヤマスミレ類であることは確認。
ヤマネコノメソウ: 種が入ってネコの眼らしくなっています。
ネコノメソウの仲間の中でも葉が互生するのは少数です。丸い葉の形、ヤマネコノメソウです。
ヒメハギ: 見過ごしてしまうような小さな花。
頭にきれいな飾りを付けた鳥のようにも見えます。美しいですね。
岩戸山から戻る途中、陽の光があたった頂上から稜線にかけて、ひと際輝く富士山が垣間見えました。
ほんの一瞬の僥倖のような富士山です。
春霞の相模灘と島と山並みに向かってワラビを摘み摘み、石仏の道を下ってきました。
4月15日(水)
幕山から採草原野へ
つらつらと地図を眺めていた折、何とも魅力的な名前に遭遇して、いつか行ってみようと思っていました。
「採草原野」。
湯河原の幕山から南郷山に向かい、さらにその先にあるようです。
南郷山の山頂からはその全容が見えます。
遠くから見ればいかにも歩けそうな草原に見えますが、実際には背丈より高い草におおわれて、とても分け入ることのできる状態ではありません。
なるほど、原野ですものね。
それでも部分的に草刈りがされているところがあって、ワラビがたくさん生えていたのでついついゲット。 グルリと取り巻くように車道が出来ているので一周してみました。
中に分け入る道は見つけることができませんでしたが、秋にもう一度来てみようと思います。
芽吹きの幕山: とりどりの新芽の色が美しく、登るにつれて段々と真鶴半島や初島、伊豆大島、城ケ崎から大室山、天城山も見えてきました。
植物観察もじっくり楽しみました。
スミレ3種。
濃い紫のスミレはヒメスミレ、コスミレ、サクラスミレ?
小ぶりの白に紫の筋が美しいのはニョイスミレ?
薄暗いスギ林の中では葉が特徴的、コミヤマスミレか?
いずれもチェックポイントを逃していて確信をもって同定に至らず。しかも超初心者なのにスミレガイドブックを忘れる始末。 難しい。 でも、誰にでもどんなことにも初めの一歩はあります。少しずつ、少しずつ積み重なって行って分かるようになると思います。
そっくりさん2種。
ミツバツチグリとヘビイチゴ。
ヘビイチゴの花は花弁がそれぞれ離れて付いている感じで一つの花柄に一つの花。
3小葉も丸い感じ。
一方ミツバツチグリは花弁がくっ付いていて一つの花柄にたくさん花を付ける。
3小葉も長い楕円形。
ニリンソウ: 立派な群落に出会いました。
ここのニリンソウの萼は7枚、8枚あるものがたくさん。
そして純白です。
函南原生林のニリンソウは萼が5枚、ほんのり紅色でした。
コチャルメルソウ:
本当にまあまあ何という格好なのでしょうか。
このトゲトゲのパラボラアンテナのようなのは何のためなのでしょう。
大好きな花です。
今回は何とかうまく撮れたでしょうか。
ネコノメソウ:花だけ見るとどうしてネコノメソウと言うのか意味不明です。 花が終わり実が入る鞘ができていました。 ネコノメソウの名の由来はこの実の鞘の形がネコの眼の細長い瞳孔のように見えることからきているようです。 後しばらくすれば、鞘の中に粒々の種ができてきて一層ネコの眼のように見えるようになります。
小道蔵堂屋敷跡の石の上に座っておにぎりを食べていたら何やら木の向こうでガサゴソ。
なんとキジでした。
キジは幸運を呼ぶとか・・・験を担ぐ性格ではなくとも嬉しい遭遇です。息を殺してパチリ。
コロナウイルスの蔓延が収まるまで、友人との山歩きもそれぞれ自主練にすることにしました。 早くまた一緒に歩ける日が来ることを願っています。
4月9日(木) 八丁池
歩き始めた水生地の辺りではヤマザクラもマメザクラも満開、樹々も芽吹き始め麗しいばかりの春なのに・・・首都圏を中心に緊急事態宣言が出され、どこもかしこも静まり返って、ともかく人との接触を避けるのが一番の危機回避方法です。
一人静かに馴染みの植物の消息を確認しながら八丁池まで行ってきました。
出会ったのは鹿2頭のみでした。
アオフタバラン: 在り処を確認している3カ所、すべて芽吹いていました。
ホッ。
ジャゴケ: ゼニゴケとよく似ていますが、蛇の鱗のようなのですぐにわかります。ちょうどヒョロっと長いキノコのような雌器托を伸ばしています。
面白い形ですね。
ヤシャビシャク: 定点観察中。
3月に来た時には葉を落とした状態でしたが、すっかり新芽が出ています。よく見ればもう花も咲いてます!
昨年は確か5月の始めに花を確認したのですが、この時期から咲き始めるのですね。
ヤシャビシャクはブナの老木などの高いところに着生するので見つけるのも難しいし、ましてや花に出会うのは幸運と言っていいでしょう。
この花は「天の梅」とも呼ばれているそうです。確かに確かに。
薄緑色の梅によく似た花です。 間近で見たいものです。
ジンバイソウ:
定点観察中。
ここはちょうど小高くなっていて人に踏まれないので、小さな群落が生きのびています。
芽吹いてきました。
標高1000mくらいのところでもマメザクラが咲き始めていましたが、八丁池まで登って来るとまだ冬の状態。
梢の先がポッポッと赤くなっているものの青スズ台もまだまだ冬木立のままです。
美しいブナとヒメシャラの森、富士山と駿河湾、霞む山々、可憐な林床の花たち。
これらすべて新型コロナウイルスが蔓延しつつある世界と同じ世界にあるのが何だか不思議です。
4月4日(土)
函南原生林
毎年恒例、4月第一週の植物観察です。
何度も歩き慣れた函南原生林。 おおむねどこにどんな植物があるのか分かっています。
それを毎年確かめるのも楽しみの一つです。
紫水池は昨年の台風の影響があってか砂州のようなものができて水量が随分減っていました。
水の中にはカエルやササの葉のような魚たちが群れていました。
今年も変わらず会えた花たち。
アマナ: 紫水池のほとり、湿り気の多いところに育ちます。 朝、まだ花は開いていません。
ユリ咲きのチューリップのような花を咲かせます。
ニリンソウ: ようやくひとつ、ふたつと咲き始めました。
ニリンソウと言いますが、同時に二輪咲いているのを見かけるほうが珍しい。 おそらく時間差攻撃で受粉率を高めるためでしょう。
花弁は持たず、花弁のように見えるのは萼です。ほんのり紅を射した白が美しい。
スミレにはどれほどの種類があるのか、とても身近なのにどれもこれも「スミレ」と言って済ましてしまっています。今日は一念発起、きちんと真面目に同定すべく少し予習もしてきました。 一つ一つきちんとチェックポイントを確認していけば必ず同定できます。
ナガバノスミレサイシン: カマキリの頭のような花柱、側弁は無毛、開花中なのに完全に開き切らない披針形の葉。
エイザンスミレ: スミレの中では珍しい独特の切れ込みのある葉。 これはあまり間違えません。
ヤマルリソウ: 砂糖菓子のように美しい。
でもよくよくルーペで見ると茎も葉も毛がいっぱいです。
コチャルメルソウ: 私の一番のお気に入りですが、写真がうまく撮れません。
小さくて繊細なうえ、背景の落ち葉と同色でどうしてもピントが合わないのです。
ネコノメソウ2種: ネコノメソウの仲間で白色の花はハナネコノメだけです。
イワボタンも見つけました。葉の黄色い色の方が花より目立ちます。
ハシリドコロ: 早くも花を付けています。
3大毒草のひとつです。 あとの2つはトリカブトとナベワリ。
植物好き3人、5km弱のコースに6時間。時速およそ830m。
亀でももう少し早いかも。
3月26日(木)
伊東アルプス
去年は一人で来ましたが、今年は友人と三人でやって来ました。
矢筈山の麓の鹿路庭峠から尾根沿いに松川湖に下りる道は、オオシマザクラの見事な巨木の並木が続く素晴らしい尾根道です。
しかし、両手両足総動員でよじ登り、両手両足にお尻で滑り下りるようなズルガレの急斜面のアップダウンの繰り返しは、やっぱり一人より三人の方が楽に感じるのは気のせいでしょうか。
間ノ山の頂上から後ろを振り返ると、矢筈山に向かってうねりながら続く桜の尾根道が見えます。
満開なら真白な花で盛り上がるように見えるのですが、今年は少し早かったようです。
それでもここの桜は私にとってはダントツ1番の桜です。
いつ誰がこの桜を植えたのか定かではありませんが、恐らく百年は経っていると思われる大木ばかり。
そして人の行き来が絶えてすでに久しいこの尾根は、年々崩落が進み片側が桜とともにごっそり崩落して痩せ尾根だけになっているところもあります。
昨年の台風で倒れたと思われる木もたくさんありますし、血管のように浮き出てしまった剥き出しの木の根の尾根も目立ちます。 こうして桜は次第に弱り山も崩壊していくのでしょう。
この厳しい尾根道を来年また歩けるだろうかと毎年思いながら訪れていますが、私が年を取るよりも早く桜も尾根も年老いてしまうかもしれません。
今日は桜の並木越しに富士山も南アルプスも相模灘や伊東の町もよく見えました。
世界中がコロナウイルス渦の只中、ここは別世界のようです。
一日も早く収束することを願うばかりです。
3月18日(水)大平山北尾根探索
そろそろ良い季節になってきたので、今週は丹沢まで出かけようかと話していましたが、何と週末に雪。
丹沢も箱根も天城も真っ白けなので、近場の大平山に行ってみることになりました。
暇があると地形図を眺めることがよくあります。
地形図は本当に面白くて、見ていると想像が膨らみ行ってみたくなる・・・・
以前から気になっていた大平山の北側の尾根を歩いてみました。
週末の雪の寒さはどこへやら、今日は20度近くまで気温が上がりました。
大平山山頂から少し西に進んだ592mピークより北側の尾根に入ります。
小ピークがいくつも小さくジグザクしながら続くものの、概ね北側に向かって尾根は伸びています。
細かく変針していきますので地図読み初心者にはもってこいの練習台です。昨年の台風の影響と思われる倒木は多いのですが、アップダウンも程よく、とてもいい尾根です。
尾根上には大岩が散在しています。
宇佐美火山の名残りです。
景色もなかなか。
見慣れたはずの景色も初めての尾根からは角度が違って新鮮です。伊東の街並みや手石島が見えたかと思えば、反対側には富士山や箱根、岩戸山も確認できました。
すぐ真下に宇佐美の街並みと海岸がが見えるところもあります。
無事尾根歩きを終了して伊東の街中に戻ってきました。
そろそろ桜が咲き始めます。山の桜を愛でに行くのが楽しみな季節です。
3月5日(木) 早春・八丁池
日本中、世界中コロナウイルスでビクビク、ピリピリ状態で、ほとんどの行事が中止になっている中、通常営業は私たちの山歩きのみか・・・・
今日は水生地から尾根を辿って一直線に青スズ台まで行ってみることにしました。
急登もありますが、おおむね穏やかな尾根道の美しいブナの林の空気は澄んで、世間の騒動が嘘のように思われます。
春を告げるミツマタがアラレをまき散らしたかのように沢筋の林床に広がっています。
早くコロナ渦が治まってくれるのを願うしかありません。
最初のチェックポイント。
上り御幸歩道とぶつかる所に大きな2本のブナが立っています。
こうして見れば双子のようによく似た立ち姿です。
どんどん青スズ台を目指して登って行きます。
ブナの梢の先の真っ青な青空、木立越しに駿河灘や南アルプス、富士山も見え隠れします。
青スズの標柱ドウダンツツジも健在、相模灘に島々も見えます。
八丁池から旧本谷歩道に下りると、北側に眺望の開けたところがあります。
今日の富士山は裾が少ししか見えませんが、駿河灘に相模灘、ちょうど伊豆半島のくびれた付け根の辺りが見える絶好の場所です。今日は真鶴半島まで見えていました。
キハダ: 根元がはがれた木がたくさんありました。おそらく鹿が食べたのでしょう。
染料としては相当古くから使われてきて、正倉院の文書にもキハダで染められたものが現存しています。
キハダのように木の皮を使うものについては皮を剥ぐようなことはできないので、染料店で買ったことしかありません。 自然の中で見たのは初めてです。
2月28日(金) 沼津アルプス
3年ぶりに沼津アルプスにやって来ました。田方平野に連なる静浦山地の別名です。
一番高い鷲頭山でもわずか標高392m。
初めて「沼津アルプス」という大仰な名前を聞いた時は不遜にも「ケケケ・・」と笑ってしまいましたが、歩いてみれば恐れ入る。
アップダウンが激しく、ロープや梯子が掛けられたところも多く、今回も最初のことを半分は忘れておりました。
なかなかにきついコースですが、とても面白い地層の上を歩くことができます。
伊豆半島がまだその体を成していない頃、1000万年前から200万年前に盛んに活動した海底火山とその噴出物が海底に溜まり、その後の本州衝突に伴って隆起したのが、ただ今歩いている沼津アルプスです。
大平山からは樹々の間からきれいな形をした淡島が見えています。
淡島も硬い火山の根が洗い出されて残ったもの。
かつてはあのような火山が海にたくさん浮かんでいたであろうし、足元に見える田方平野もまだ海の底であっただろう時代が目に浮かぶようです。
山の稜線には火山噴出物がこれでもか・・・というほど現れます。
一つ一つ見ていくと全く飽きません。
ウバメガシの尾根: 沼津アルプスにはウバメガシが多く、とりわけ大平山から鷲頭山、小鷲頭山にかけては岩の上にしがみつくようにウバメガシの尾根が続きます。
見事な群落です。
中将さん: 軟らかな海底火山噴出物の地層に掘られた祠は、平清盛の五男・重衡が隠れ住んだと言われ、追われた重衡が小鷲頭山で自害をしたという血生臭い云われがあるものの、今では親しみを込めて「中将さん」と呼ばれているようです。
下の谷戸の採石場: 凝灰角礫岩層に貫入した岩脈が見られるというので立ち寄ってみましたが、風化も進みよくわかりません。
しかし、これじゃないか、いやいやあれかも…と言っているのもまた楽し。
瓜島、ヌノ島: 静浦海岸にも海底火山の名残りの島や地形がいっぱいです。
沼津アルプス面白いですね。 キツさを半分忘れた頃、また来たいと思います。