2015年6月から8月のこと
8月18日(火)
みかんの摘果
久しぶりの雨の後、我が家のみかんの摘果をしました。
今年は表年で、小さな木ながら たわわに実を付けました。
ザル一杯ほど摘果して、ローションを作る友人に送り、私も少し果実酒にしました。
爽やかな苦みのある果実酒は私のお気に入りです。
8月1日(土)
梅の土用干し
今年の仕込みは梅6kg。 今年もおかげ様。
美味しい梅干しとなりました。
甕の一つは梅提供者の友人に お礼として製品にて現物支給。
私は採集と製作好きで 製品好きの友人とは利害は一致し、役割分担が出来ております。
7月31日(金)
一箱いっぱいの思い出
4年余り前に亡くなった友人の作品です。
同じ草木染めをしている関係で知り合ってから20年足らずですが、気も合いすぐに大切な友となりました。
彼女は熊本、私は関東と離れていてそんなに会えるわけでもありませんでしたが、そのせいもあったでしょうか、今でも彼女が熊本にいるような気がします。
麻布を専門に染めていましたが、草木染めの色の美しさを生かした至極シンプルなのれんやバッグ、テーブルセンターなどなど、暮らしの中で身近に使えるものを制作していました。
私は彼女の作品がとても好きで、我が家にもそこかしこにあります。
日々の生活の中に馴染み、邪魔をせず、そこにあって心地よいのです。
「これってチョキチョキ切っただけじゃないの?」というようなものも多く、彼女らしい潔いシンプルさによく大笑いしたものです。
ついつい余計なものや自分好みの装飾をこれでもか・・・と盛り込んでしまうのは、手作り作品にありがちですが、チョキチョキ切っただけ・・・にとどめておけるのにもセンスと才能がいるといつも思っていました。
主役が何かをよく知っていたのでしょう。
草木染めの麻布の素朴さが最大限に活きる作品を作っていました。
それは彼女の生き方や考え方を映したものであったように思いますし、私もまたそうありたいと思い、同じ方向性を持っていたかもしれません。
友人の娘さんは亡くなってから手をつけられないでいた作品やら、材料やら、道具やらを少しずつ整理し始めたとのことでした。
私の手元にも一箱いっぱいの彼女の作品が届きました。
懐かしさに胸がいっぱいになりました。
ありがとう。
7月26日(日)
衣食同源 (茗荷の甘酢漬け)
茗荷をたんまり収穫。
甘酢漬けにしました。
きれいな薄紅色に発色します。
これも一種の草木染めですね。
酸媒染料といわれる米酢、梅酢、クエン酸、酢酸は、紅花や茜、ウコンや紫根を染めるときに欠かせないものです。
梅干しを漬ける時にできる梅酢を赤紫蘇にかけると、パッと鮮やかな色に発色します。
これも酸の力です。
草木染めは特別なものではなく、極自然に日々の食生活の中に在ったものだと思います。
医食同源と言いますが、衣食同源でもあったのでしょう。
煮炊きをする同じ鍋で植物を煮出し布を染めていたことでしょうし、当然ながら毒のある植物を煮炊きする鍋に入れることはなく、染めた布はその植物の効果で虫除けとなったり、あせもを防いだり、カビから守ったものと思われます。
身にまとう漢方でもあったと想像できます。
7月21日(火)
梅雨明け三日
梅雨明け三日と言いまして、3日間はお天気がいいので 梅干しの土用干しに適していると言われます。
夏にこのような富士山と伊豆大島が見えるのも そうそうありません。
玄岳近くにある 氷が池 は、かつては冬に氷を切り出した所だそうですが、梅雨明け前に羽化して高山に移動を始めるアキアカネの出遅れたのが まだ少し飛んでいました。
やはり玄岳付近は5度程は違います。
7月20日(祭)
梅雨明け 三景
梅雨明けしました。
熱海は東海地方でしょうか、関東甲信越でしょうか。 微妙な位置です。
天気予報は神奈川の方が当たります。
一番近くで言えば網代ですが、この山の上は天気が違うことが良くあります。
今日のように暑くて日差しの強かった日は、夕方になると陸風がビュービュー吹いて家が揺れます。
海風、陸風って小学校の時に習ったような気がしますが、ここにいると夕凪の時間を境に風が一気に変わるのを体感します。
7月19日(日)
ふっくら焼けたパン
容器からはみ出しそうにふっくら焼けたパン。
この時期は天然酵母が一番元気ですが、30°Cを超えてくるとちょっと夏バテ気味になるので、野菜室に入れて調節したりします。
酵母は生き物、その日の天気をよく反映します。
2015年7月17日(金)
手作りベーコン
塩、砂糖、各種香辛料を練り込んで冷蔵庫で寝かせる事4日。
5日目は水抜き。
6日目にスモークをかけます。 はい、できあがり! このまま一晩冷蔵庫に寝かすと、明日の朝には美味しいベーコンが食べられます。
ベーコンはいろんな料理に使えて便利ですが、ある日の事、あまりの添加物漬けにたまげて作り始め、20年ほどになります。
作り始めた頃は、キッチンペーパーを何度も換えながら水抜きしていましたが、今では脱水シートという便利なものがありまして、包んでおくだけで水分をしっかり取ってくれます。
保存用の加工肉は、本来は寒い季節、または寒冷な国で作られてきた物で、寒い季節に寝かせ、風乾といって寒風で水抜きするのだそうですが、冷蔵庫やら脱水シートといった便利なもののおかげで真夏の日本でもできてしまいます。
このシートで干物もできるようですが、私はクラシックに冬場の寒風とお日様で干すので、干物を食べるのは冬場に限られています。
2015年7月7日(火)
蜻蜩 啼いた
つい先ほど、19時10分、暮れ残る山の彼方に消え入るようにかすかに、今年初のヒグラシの啼くのを聞きました。
ヒグラシは秋の季語にもなっていますが、実際は梅雨も明けない7月の一桁台の日に必ず啼き始めます。
今年は7月に入ってから雨続きで、久しぶりの雨間でした。
昨年は7月2日、今年は7日。
ヒグラシの初啼きを観察し始めて18年近くになると思います。
毎年楽しみに待っているのです。
私の定点観測の一つです。
私には「蜻蜩」と書くのが一番しっくり心に落ちてきます。
2015年7月3日(金)
ちりめん山椒をお土産に
5月に散歩しながらセッセと採集した実山椒で作ったちりめん山椒です。
一年分採集して冷凍してあるので、少しずつ小出しにして作ります。
今日もちょっとしたお礼としてお届け。
実山椒をたっぷり入れているためか、香りが良いと好評です。
2015年6月7日(日)
落ち梅拾い
梅の収穫の季節です。
今日は午後から落ち梅を採りに行きました。
拾っている間も、こちらでポタリ、
何だかとても満ち足りた幸せな気持ちになるのはなぜでしょうか。
熟して落ちた梅の実で作った梅味噌と梅ジャムは最高です。