幼い頃、私は爪を噛む癖があったそうです。 困った母は手当たり次第に物を持たせたそうです。
そのうちに物を壊したり、組み立てたり、作ったり、切ったり、張ったり、縫ったり、編んだり・・・・料理や保存食作り、そしてさらにそののち、織りにつながる原点はそこにあったようです。
何だかいつも手を動かしていないと落ち着かない、手仕事大好き人間になりました。
季節と共に過ぎる日々のことを綴ります。 2021年までのことは→こちら
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5月31日(水)梅雨入り
友人が梅とビワを採って持ってきてくれました。一昨日、5月29日に静岡県は梅雨入りしました。少し早いようですが、もうそんな季節になりました。
新生姜も今が旬。ゴロゴロ大きめに切って、甘酢漬けにします。ほんのり桜色に色づいて眼も口も楽しませてくれます。
5月19日(木)ドクダミ
ドクダミの白い花が美しい季節です。
十薬とも言われるドクダミ。蕾を付ける頃に最も薬効が高まると言われています。
今年も摘み取って、よく洗い、ビンにギュウギュウ詰め込んでホワイトリカーを並々と。
このまま3年寝かせます。
化粧水やクリームも身近なもので手作りしています。
何年か前に、長年使い続けてきた蜜蠟のクリームで、急に発疹が出ました。皮膚科の漢方医の先生によれば、スギ花粉症と同じで、蓄積されて行って、ある日発症するということはありうるとのこと。
齢とともに体内の免疫系統も変化もしているでしょうし・・・・かなり残念でした。
一方ドクダミ化粧水は、ほぼ生まれてこの方使っていますが大丈夫です。同じ漢方医の先生によれば、手作りの化粧水は3年は漬け込んだものがいいよとのこと。以来、そのアドバイスを守っています。
右側の琥珀色のビンは2019年仕込みのもの。今年から使っています。
5月5日(金)夏近し
昨日は各地で夏日の報告がされていました。爽やかな五月晴れが続いています。わが家では、日陰や室内は少し肌寒いくらいです。
ななちゃんはお気に入りの出窓の大皿の中で、毛づくろいにいそしんでいます。季節をよく知っていて、季節ごと、日々のお天気、一日の時間でもお気に入りの場所を変えます。
見ているだけで幸せ。
よい季節になって来たので、布ぞうりを少し作りました。
仲良しの友人の贔屓なので、今日のお土産に持って行こう。
4月21日(金)初夏の味
甘夏が美味しくなる季節です。
毎年、友人宅の甘夏を収穫して、たらふく食べています。今年は友人の夫君もお手伝いをしてくれて、ざっと見おおよそ200㎏くらいの収穫量だったでしょうか。
水分たっぷりの甘夏は初夏の味。それでも酸っぱいので食べない、とのたまう夫君のために、コンポートを作ってみました。
私はそのまま食べた方が断然美味しいと思うけど‥‥
4月1日(土)木の芽どき
今年は春が早く、山椒の新芽も一気に芽吹き始め、早くも花が付いてきました。
のんびりしていると固くなってしまうので大急ぎで収穫。
大きなザルに一杯で出来上りは小ビン2つ。労力の割には報われない感あり。
それでもこれだけは欠かせません。ほんのお箸に一つまみでご飯が一杯食べられる春濃縮の美味しさ。今年もできて上々。
桜も花が散り始め、若葉がグングン大きくなってきました。
例年ですと、5月くらいに作る桜葉の塩漬けを早めに作ることにしました。
形はどうしても小ぶりになりますが、ヤワヤワのの葉っぱは筋まで柔らかいので、早くも来春の桜餅が楽しみになりました。
塩水を使ってもいいのですが、私は塩漬けする時には白梅酢を使います。
白梅酢がとれるのは、梅干しを漬ける時ですから6月です。桜葉の時期とは当然合いませんので、去年取り置いた白梅酢を使います。
漬けた桜葉が出来上がるのは翌年。都合2年がかりということになります。結構気の長い話です。
保存食や発酵食品を作っていると、自然の営みに人は合わせて暮していたのだなあと折あるごとに思います。その普通のことが失われてしまって、どこに行き着くのでしょうか。豊かで幸せだとは少なくとも私には思えないでいます。
少しずつこっそりながら抵抗しようと思っています。