同居人のために 泊まりがけのお出かけが出来ない・・・そう言うと、
「猫がいると大変よね・・」と言われます。
でも、同居人は猫の なな だけではないのです。
例えば ぬか床に住む 乳酸菌たち。
任せておくと美味しい一品を作ってくれる頼もしい同居人。
こちらとしてもお世話をかかせません。
その他にも、うちにはわたしの保存食、保育食に協力してくれる同居人たちが大勢住んでいます。
彼らの活躍で出来上がる美味しい食材と共に、みんなを紹介します。
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22年5月18日(水) 同居人たち
皐月晴れは一体どうした! とでも言いたくなるようなこのところ雨続き。 少し肌寒い日もあるもののやはり過ごしやすい季節です。
わが家の住人達にとっても一番快適な季節になってきました。
今年も桜葉の塩漬けを仕込みました。 よく見れば、なんと美しく端正な鋸歯。 乱れがありません。 見惚れつつ非情にも熱湯にくぐらせてから冷水にとり、大きさを揃えて二つ折りにして塩を振ります。 そこに白梅酢を回し掛け、重しをして2<週間ほどで出来上がり。冷凍保存をすれば1年以上保ちます。
定番桜餅はもちろんですが、塩麹漬けにした鶏むね肉を桜葉で巻いてサラダチキンを作ってみたところ、なかなかの美味しさ。 お魚を包んで酒蒸しもいいですね。桜葉の塩漬けはワンランクアップの貴重な脇役です。桜葉の塩漬けも古漬けになって来るとポツポツと酵母が付いてくることがあります。 発酵食品なのですね。
新キャベツを買ってきました。大きな一玉、1.7kg。
ザワークラウトを仕込みます。
塩揉みしてキャラウエイを混ぜ、空気が入らないようにギュウギュウ押し込んでビンに詰め、葉でフタをして発酵を待ちます。
この時期ですと、明日になればプクプクと乳酸菌が発酵を始めます。
私は乳酸菌が起きてくるまでは空気を遮断する嫌気法でビンをしっかり密閉します。
低温、酸素欠乏状態でも強い乳酸菌がいち早く目覚めれば雑菌の繁殖を防いでくれます。
発酵が活発になると盛んにプクプクと炭酸ガスを発生させますので、うっかりするとビンの蓋を吹き飛ばしてしまいますので、発酵が始まったら、ビンの蓋を緩めて呼吸できるようにします。
生鮭は塩麹漬けに。
明日の朝には食べられるようになっていますし、漬けたものは冷凍保存もききます。
ぬか床にも糠を足して、捨て漬けにキャベツの葉を入れて発酵を促します。
目には見えねど、酵母菌も乳酸菌も私の健康を支えてくれる大切な同居人です。
22年2月26日(土) 記念日
今年の冬は寒い日が続き、昨日は風花が舞う寒い一日でした。
今日は一転、ポカポカやっと春が来たような暖かな日になりました。
今日はななちゃんがわが家にやって来た記念日。11回目になります。
相変わらずです。
ずっと家の中で一人でいて,淋しくないだろうかとか、外を通りかかる野良猫をうらやましいとか思わないだろうかとか、人間はいろいろ思いますが、他のネコと比べて自分は不幸だとか、恵まれているだとか、ネコは比較をしないのですね。
揺らぐことのない絶対を持っているように感じます。 その時その時の刹那を懸命に生きているように感じます。
大島は霞み、穏やかな海には船が浮かび、杉の梢は風にあおられてモワッとばかりに花粉を飛ばしています。
こんな平和が無残に踏みにじられるような出来事が世界のあちらこちらでは起きていて、人間はどうしてさほどに愚かなのかと思います。
ななちゃんを見ているといっそうそんな思いが深くなります。
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7月7日(水) なな11歳
3日に伊豆山で大規模な土石流が発生し、いまだ多くの人が行方不明になっています。胸のつぶれるような思いとはこのこと。
私には馴染みの深い地域なのでなおさらです。
岩戸山に登る時の起終点、伊豆山神社から本宮を抜けて岩戸山へ。 逆に姫の沢から岩戸山を経て伊豆山に下る。何度も何度も歩いたところです。
山から下り汗を流した走り湯の温泉もどうなったことでしょうか。
今日は小康状態ですが、また雨が降ようです。
これ以上悪化しないようにただただ祈るしかありません。
ななちゃんは11歳の誕生日を迎えました。
人間の齢でいえばちょうど還暦といったところです。
人間の4倍の速さで齢をとるらしいのですが、あと10年くらいはそばにいてほしいと思います。
あっという間に行ってしまいそうな短い生を全うするまで、今回のような災害に遭わせず一緒に暮せることを願う七夕です。
カエルとななちゃんとガラスに映った私の3ショット。
雨の季節、カエルがいても不思議はありませんが、この窓は何と3階。
ヤモリならともかく、よくぞ登ってきたものです。