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1月22日(水)

大平山から柏嶺

 

明日からまたしばらく雨続きの天気予報が出ているので、チョイと近場にやって来ました。 

丸山公園から大平山、柏峠を経て柏嶺を回って再び丸山公園へと戻ってきます。

 

 

大平山山頂
大平山山頂

 

 

大平山の標高はわずか577.7mながら、出発地点は80mほど。 一気に500m近く登ります。 

 

大平山を過ぎても急な下りが何カ所かあって、運動不足の体力維持にはちょうど良いコースです。

 

 

 

 

柏嶺より相模灘、伊東市街
柏嶺より相模灘、伊東市街
柏嶺より大室山
柏嶺より大室山

 

柏嶺からは相模灘に浮かぶ初島、伊豆大島、伊東の街並み、大室山から矢筈山、遠笠山から天城山が一望ですが、空もどんより、海もどんより、先週の雪が残る矢筈山や遠笠山の上には雪雲がぶら下がっているようです。 

 

柏嶺より矢筈山、遠笠山
柏嶺より矢筈山、遠笠山

 

 

 

 

 

今日は陽射しもなく凍える手でおにぎりをサッサと食べて帰路につきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この辺りには鉢ケ窪火山のスコリア層が厚く堆積した断面が見られる場所がいくつかあって、その美しい重なりや所々めり込んだ火山弾をゆっくり観察。私にとってはこれもまたなかなかのごちそうです。


 

 

ユーカリの林:丸山公園から大平山にかけて紙の原料確保のために戦中に植えられたというユーカリ林があります。 樹皮が剥ける独特な風体、異質な一帯です。 ユーカリには数百とも言われる種類があるそうですが、この辺りのユーカリはすべて葉が三日月のように弧を描いたような形をしています。

 


 

1月15日(水)

修善寺・いろは道

 

807年に弘法大師が開いた修禅寺は、真言宗から臨済宗の時代を経て、現在は曹洞宗のお寺となっていますが、弘法大師のゆかりの史跡、伝承は修善寺の街に数知れません。 

これは修善寺に限ったことではなく、日本全国津々浦々、真偽のほどは定かでないことも含めて弘法大師にまつわる史跡、伝承の多さを見れば、さほどに尊崇され、敬愛されてきたという証でもあります。

 

 

早朝きれいに掃き清められた清々しい修禅寺に久しぶりに参拝。 

修善寺(しゅぜんじ)と言っているのは町の名前で、お寺は正確には「修禅寺」、呼び方も正確には「しゅうぜんじ」です。

 

 

 

いろは道には、弘法大師の作と伝えられる「いろは歌」47文字に「ん」を加えた48文字が刻まれた石碑が修禅寺の「い」から奥之院の「ん」までの道標として建てられていて、その文字を辿って行けば自然と奥之院まで案内してくれます。

 

 

 

 



 

 

 

 

湯舟川沿いのいろは道は、100万年から50万年前にかけて噴火を繰り返した大型火山の達磨山のちょうど東側にあたり、緩やかな斜面が続いています。

 

 

 

 

道の入り口、修善寺の紙谷地区にある石丁場では凝灰岩質の軟石、海底火山の名残りが見られます。 

達磨山の噴火よりもさらに遡り、伊豆がまだ海底火山であった時代の地層が浸食によって地上に現れたところです。 

 

 

独鈷の湯
独鈷の湯

 

 

 

 

修善寺の川床にも同様の地層が見られますし、温泉も海底火山の地層から湧き出しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

いろは道を修善寺の町からゆるゆると奥之院まで登って行くと、知らず知らずのうちに伊豆の海底火山の時代から大型陸上火山の時代の地層の上を辿っていくことにもなり、穏やかな山里の風景も随分とダイナミックに感じます。

 

奥の院
奥の院

 

 

 

 

奥の院: 弘法大師修行の場と言われ、降魔壇という修行石と阿吽の滝があります。 達磨山火山の溶岩流が見事な板状節理を刻んでいます。

 

 

降魔壇
降魔壇

 

 

 

桂大師: 奥之院からさらに1時間。弘法大師が置き忘れたカツラの杖から芽吹いたと言い伝えられる樹齢1000年というカツラの大木があります。

 

 

 

 

 

途中、数カ所沢があり、流れで丸太橋が壊れていたりして、本当によく行き着けました。 山奥の見事な古木でした。

 


ウバメガシ群落
ウバメガシ群落

 

1月9日(木) 伊豆三山

 

城山、葛城山、発端丈山の三つの山を伊豆三山と呼んでいます。 

 

低山ながらいずれも急峻で、登って下りて、登って下りて、またまた登って下りての繰り返し。 

結構堪えます。

 

 

城山の登り口から見上げる垂直に切り立つ南壁は迫力満点で、この上まで歩くのか・・・・と思うのは毎度のこと。 

 

今日はまだロッククライマーの姿はありませんが、途中ゲレンデに向かう道標がいくつかあり、行ってみたい気持ちになるのも毎度のこと。 

岩登りはもちろん無理ですが、どんな景色が見えるのでしょう。

 

城山山頂より
城山山頂より

 

暖かな陽射し、風もなくいずれの山頂からも眺めは文句なしです。 

富士山や駿河灘、南アルプスもさることながら、眼下に広がる伊豆の国の街並みや蛇行する狩野川は手が届きそうで、低山ならではの面白さがあります。

 

 

葛城山山頂より
葛城山山頂より

 

昨年の台風の被害は登山道のそこかしこ、倒木は多く、発端丈山の山頂にあったイチョウの木も倒れていました。 

 

立ち寄った益山寺にある伊加摩志神社の裏手でも大きな木が倒れていましたが、境内の大イチョウと大カエデは何とか無事でした。

 

大イチョウ
大イチョウ

 

帰路は石仏様の佇む参道をゆっくり下って来ました。 

西国三十三観音、いろんな観音様がおられます。

 

 

 

 

 

益山寺の御本尊が千手観音ですので、参道にも千手観音様が多いようにも思われますが、風化も進み分かりにくくなってもいます。

 

 

白鳥山
白鳥山
葛城山背面登山道露頭
葛城山背面登山道露頭

白鳥山:  採石場となっており、剥き出しの山肌には見事な柱状節理が見えます。 昨年来た時よりも山が低くなっているような気がします。採石場ですから当たり前でしょうが、いつかこの山は跡形もなくなってしまうのだと思います。

 

 

葛城山背面登山道露頭
葛城山背面登山道露頭

 

伊豆三山の帰りはいつも伊豆長岡の「あやめ湯」に立ち寄ります。 

 

珍しく私が一番風呂。誰もいなかったので写真を撮りました。昔懐かしい何とも味のある風情。 とても熱いお湯ですが、汗をかいた後は本当にさっぱりすっきりします。

 

河津桜 ?
河津桜 ?
コクラン
コクラン
益山寺 大カエデ
益山寺 大カエデ


ブナとヒメシャラの森
ブナとヒメシャラの森

 

1月3日(金) 初歩き

 

昨年末下った尾根を今日は登ってみました。 

 

天城の至るところ鹿の食害が酷く、老木ばかりで次世代が育っておらず、とても心配なのですが、この辺りの尾根は若木が多いのが嬉しい。

 

 

ブナの若木
ブナの若木

ふと振り返ると冬木立の間から輝くような南アルプスの峰々が覗きます。 

夏は鬱蒼とした森も、冬枯れのこの時期はとても明るくて対岸の尾根も透けて見えますし、あちこちで富士山の姿も垣間見ることができます。

 

 

久しぶりに青スズ台に寄ってみました。

頂上付近のアセビはどんどん大きくなって、そのうちに南伊豆の海も風車群も見えなくなりそうです。

 

 

八丁池です。

昨年、やはりおなじ1月3日に来た時は美しい氷紋を浮かべ全面凍結していましたが、今年はかけらもありません。 

枯葉にうっすら霜が降りている程度で暖か過ぎるほどの冬です。

 

ポカポカの水辺でお昼を食べて、今年一年もまた元気で歩けますようにと願った初歩きです。

 


 

12月20日(金)

八丁池

 

今年最後の八丁池。

 

 

 

 

 

 

 

  

一人で来ると、その日その時思いつくままに道を変えたり、歩いたことのない尾根を辿ったり、気ままに歩きます。

 

 

葉を落とした冬木立の森はとても明るく、見上げる梢の先の青空は天井がないのか底がないのか・・・抜けるようです。 

 

岩尾天井
岩尾天井

 

富士山の美しいところにやって来ました。

今日は南アルプスの山々も空にポッカリ浮かんでいます。

 

 

大ブナとヤシャビシャク: 定点観察中のヤシャビシャク。 

すっかり葉を落としていますが、ポツポツと残るのは実なのか、新芽なのか。 

高すぎて分かりません。 ヤシャビシャクはブナなどの老木の高いところに着生するため、間近でなかなか見ることができませんが、落葉の時期はその葉を手に取ることができます。 

掌のような可愛らしい葉ですね。

 

 

 

源流部: ブナやヒメシャラの森の中、地面を切り裂く稲妻のような小さな沢が走っています。 

 

水は土に潜り、大雨でもない限り地表を流れることはないのでしょう。 

どういう訳か、源流部に心惹かれます。

 

 


阿夫利神社 上社
阿夫利神社 上社

 

12月11日(水) 大山

 

熱海から東京に向かって車を走らせていくときれいなピラミッドのような形の大山が見えますし、伊豆半島の至る所、その姿で「あそこが丹沢」と分かる丹沢代表のような山です。

 

 

 

 

 

 

 

「安夫利神社下社」まではケーブルカーがあるために観光地でもあります。 

私たちは一応山登り、歩きます。

 

 

 

 

下社までは男坂。 登っても登っても続く急な石段。 

 

 

 

 

下社を過ぎれば見晴台まで等高線沿いになだらかな登りです。

 

 

阿夫利神社 下社
阿夫利神社 下社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二重滝:「あめふり山」という別名を持つ大山は、雨乞いの神として信仰を集めてきたそうです。 二重社には龍神様。 

 

 

縁切り杉
縁切り杉

 

 

滝の下にはかつて「呪いの杉」と呼ばれる大杉があって丑の刻参りが行われていたそうな。 

 

すぐ近くにある大杉も丑の刻参りにも使われていたそうですが、今では悪縁を断ちたい人のために「縁切り杉」と呼ばれているそうです。 

 

 

 

明かりも乏しく、登山道も今ほど整備がされていなかった時代に、黒々とした思いを胸に抱えた人たちが登って来ていたと想像すれば、何とはなしにゾクッとする感じです。

 

 

12月も半ばというのにずいぶんと暖かな日で、そのせいか春霞のような景色でしたが、山頂からは江ノ島から相模灘、伊豆大島や天城の山々。 

 

さすがに人気の大山には多くの登山客が登って来ていました。 

山頂から下り、ヤビツ峠分岐から富士見台にかけては富士山がよく見えます。

 

 

初めてなので阿夫利神社下社からケーブルカーに乗ってみました。

 

素敵なデザインのケーブルカーでアッという間に着いてしまいました。

 

 


 

12月5日(木) シラヌタの池

 

シラヌタの池です。天城山の南側の懐深く、こんなところにあるのか・・・・?

というようなところにあります。

 

ただでさえ崩壊が激しい天城山の南側は、今年の立て続いた台風の爪痕があちこちに見られます。 シラヌタの池の手前の吊り橋も半分土石流に流された状態で、あきらめて戻りかけたところでシラヌタの池の修理に行くという地元の方にバッタリ。 運よく同行させてもらうことができました。

 

池には川久保川から水が入れられているそうで、台風でその導水管が流されてしまったのを修理しているとのことでした。 

 

 

 

 

 

モリアオガエルの産卵池として希少な池はこうして何とか守られているようです。 

 

ところが水の中にはイモリが一杯。 木に産み付けられて水面に落ちてくるモリアオガエルのオタマジャクシを食べてしまうのだそうです。

 

 

 

しかし、何といっても一番の自然破壊者である人間が近づかないのはむしろいいことなのかもしれません。 

 

 

 

吊り橋は当分修理されない様子に見受けられ「シラヌタ」が本来の意味の「不知沼」となった方がモリアオガエルにとってもいいのかもしれません。

 

 

 

 

お化け杉: この近辺は「シラヌタの池 モミ・スギ群落」として保護林となっています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モミの大木や自然のままで枝を四方八方に伸ばしたスギが見られます。 

 

天城山
天城山

 

見上げると万二郎岳、万三郎岳はすぐ目の前。 随分険しいようですが、お化け杉から万二郎岳に続く地蔵堂歩道をいつか登ってみたいと思います。

 


 

11月18日(月)  

八丁池・晩秋

 

予報に反してお天気は今一つ。 

しかしながら山の紅葉は最高の美しさ。 

 

 

水生地
水生地

 

 

 

 

 

靄の中のブナやヒメシャラの木立も何となくヒソヒソ話でもしているかのような趣あり。

 

真っ赤な落ち葉の降り積もった道、八丁池の水面の落葉。 

 

 

 

お昼ご飯はおにぎり一つでも贅沢この上なし。

 

 

 

 

 

 

 

前回見つけた大きなヤマグルマを友人に見せたくて沢筋から八丁池に向かいました。 

 

 

樹齢はどれほどでしょうか。

すっかり苔むしていますが、まだまだ元気そうです。

 

 

岩尾天井
岩尾天井

午後から晴れてきました。

岩尾天井を下って旧本谷歩道に突き当たると視界が開けます。 

 

富士山、見えましたね!


 

11月13日(水)石仏の道

 

10月に立て続けにやって来て大きな被害をもたらした台風で、熱海も多くの地域が断水しました。 

 

熱海の上水道は現在山を隔てた三島に水源をもつ柿田川水系にかなりの部分を頼っています。 

柿田川と言えば富士山の湧水として名高く、わが家にも柿田川の水が来ています。 今回の断水があって、熱海市長もライフラインにかかわる水は自給を考えねばと言っていましたが、全くその通りです。

私も井戸を掘りたくなったほどです。

 

 

熱海をはじめ伊豆半島には大きな川が少なくて、降った雨は急峻な山を一気に海に流れ込んでしまうような地形ですが、山歩きをしていると至る所沢あり、美しい水源と水に出会います。 有効に活用できるならそれに越したことはありません。

 

 

 

来宮神社から糸川沿いの道を登って行くと、熱海の水の守り神、明水神社があります。 

その明水神社から少し上がった道路沿いに石仏の道の「一丁目」の道標がありました。

 

 

 

 

 

石仏の道は一つは明水神社から、もう一つは湯河原から、さらにもう一つは函南側にあるそうで、いずれも日金山東光寺の四十二丁目に続いています。

 

 

 

何度も歩いている道ですが、一丁目から歩くのは初めてです。

 

 

 

 

 

晩秋の丘はススキの穂もすっかり白くなっています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曇りがちな日でしたが、見下ろす海、島、山々は今日も美しい。

 

 

 

キッコウハグマ: 今年も出会えてよかった。 

5㎜ほどの小さな花。 

花弁の先が少し捩れていて、風車のようにも線香花火のようにも見えて大好きな花のひとつです。

 

 

 

 

 

リュウノウギク: 竜脳の匂いがするのでその名が付いたようです。

 

普通白ですが、うっすら紫がかっていて珍しい。

 

 

 

 

 

コガンピ: きれいに黄葉しています。

 

 

 

 

イグチ:先日も見つけた場所と同じところで見つけました。

こんなところに生えているのが不思議、というようなところ。 

 

食べられます! お味噌汁に入れて食べてしまいました。